アオアオアオ

世界の終りの音が聞こえる 未来はない 希望もない だけどすれ違わない だから一緒になりたい

窓を開ける 鴉が私の頬をついばむ 飛ばないかと誘われる 猫が鳴く 鯵の開きを欲しがる 問題なし 彼女も私を必要としている

世界中で呼応する音がある 宙づりの魂 欲深な微睡み 寝静まった太陽 回り続けるサテライト

「そんなシャツ 脱ぎ捨ててしまいなさい」 「いやいや残業続きで…」 「なんかおもしろいことない?」 「そうゆうのってじぶんでみつけるんじゃないのー?」

彗星に向かって手を振る この星は退化してしまった

/アオアオアオ/

生命体が何千億いたとしても 簡単には宇宙に行けない それが現実だ ヒトは無に還るしかないのだと この星は叫んでいる