健康の保持増進に寄与するために不可欠な事項を5つ列挙する

1.相談者は体脂肪率が35%と適性の20%より15%も肥満であるため減量を勧めるものとする

朝起きてからウォーキングを60分はじめてもらう.これによって3.0メッツ消費できる. 身近な公園などを散歩よりも早いスピードで歩き,徐々に距離を延ばす. 無料ではじめられて健康にもとても良いし,通勤の際, 往復で10分しか歩いていないため相談者には有意義である.

2.相談者の食事量をコントロールしてもらう

積極的に家事にも参加するなど家庭的なので行えるものと考える. 体重と身長が不明だが,BMIが24.8と体脂肪が40代で35%と肥満であるため, 減量をアドバイスする. 脂肪1キロを減らすには7000キロカロリーの消費が必要である. 仮に身長を173センチ,体重を74.2キロとするとBMIが24.8になる. 職種はサラリーマンなので体重一キロあたりのエネルギーを30キロカロリーとすると, 2227キロカロリーが必要カロリーであるが, これを1680キロカロリーまで食事量を落としてもらう. 1680キロカロリーはハリスベネディクトによって計算した. その理由は適性体重が約65.8キロであるため, 相談者にはまず減量が必要なのである.

3.相談者には夕方にも筋力トレーニングを行ってもらう

パートナーストレッチかスクワットのどちらでもよい. スポーツを行ったことがないとのことで,まずは自分が肥満であることを認識してもらい, 中高年に起こりやすいメタボリックシンドロームなどを留意してもらう. 奥様の協力もあれば続くのではないか. また体脂肪がなにぶん多いため贅肉を筋力に変えていってもらうようアドバイスする.

4.メンタルヘルスと交感神経のためにも風呂にゆっくり浸かってもらう

朝はウォーキングの後,シャワーでも可だが, 夜はしっかり湯船に入ってもらう. スポーツを取り入れることで就寝時間にも変化があるかもしれない. 体のケアだけでなく,心のケアもおろそかにしないように,しっかり相談者と向き合う. 理由は風呂につかることで神経も和らぎ,やる気も起き,熟睡できると助言する. 副交感神経よりも交感神経をリセットしてもらいたいので, 42度のお湯に5分は浸かってもらう.

5.急なスポーツ導入による心の変化に対応すべく,アロマセラピーを積極的に取り入れてもらう

40代になるまでスポーツを日常的に取り入れたことがないとのプロフィールであるため, 夜風呂に浸かったら,ゆっくりアロマでリラックスしてもらう. 精神的な安らぎの充足が大事であることを, 理解してもらい,スポーツが長続きするように精神をトリートメントさせる.